劇「ゾウの王様と天使の筆」観劇

僕のアニメーション「ゾウの王様と天使の筆」を劇にしてくれた劇団久遠。
演劇を学ぶ日芸大生を中心とした若き役者たちが集う旗揚げ公演です。

先日東京まで千秋楽を見に行ってきました。増席され、満員御礼。

結論から言うとほんと良かった。
学生劇団なので、立派な舞台でも華やかな衣装でもない。
でもそれを逆手に取った観客に想像を委ねる演出で、それを補うパフォーマンスの細部のこだわりとメリハリのある演出。
僕は演劇については素人なんだけど、素人が楽しめるのが演劇だと思うと間違いなく楽しかった!
と思いつつ、僕は原作者なのでどこまで客観的に見れたのかわからない笑
でもかなりフラットな感覚で見させてもらったつもりです。

6分間のアニメのその行間にあったであろう僕もまだ見ぬ物語を彼たちは摘み出し、キャラクターも増やしての90分の演劇に。
まさに、このアニメのテーマである「想像して創造」を彼らが身をもって体現したかのよう。
僕の物語はこんなにいい話だったのか。。笑

僕は子供達に届けたくてこの物語を2015年に作りました。
賞をもらったことで勢いづき、何年かかけて僕がその当時出来うる手段で色んな人達の助けを借りてイベントや、ワークショップ、講演、ライブなどで伝えてきました。
でも、やっぱり限界はあって。
で、今回の話。
まさかこのアニメを作った当時小学生だった彼ら、彼女たちがこうして引き継いでくれるなんて。
実際中心メンバーの1人は子役時代に僕のアニメーションを知ってくれてた。
彼の呼びかけからこのプロジェクトは始まったようです。
そう、当時確実に届いていたんです。

そして今後は横浜でのいくつかの小学校で公演も決まったとのこと。
今までと違うのは、僕が動かなくとも物語が独り歩きしてる。
子供たちはフラミンゴで爆笑し、孔雀に突っ込み、アルマジロにグッとくる。そして、天使が手を大きく回して宙に描く大きな穴に想像の向こう側を見て、王様が皆んなの「ゾウさん」となる。
そう思うとニヤけてしまう。

実は観劇するまではクオリティの部分で不安もあったのは正直なとこ。でも今は原作者として胸を張ってお勧めできます。
公演は終わってしまいました。
でも、もし少しでも気になる方がいれば是非劇団久遠インスタ
@gekidan__kuon 
に問い合わせてみてください。
芸術鑑賞会、特に小学校にはもってこいのパッケージ。大ウケです。そして感動です。
学生なので、タイミングも難しいし、ギャランティもわかんないし、彼らの展開の希望もわかんないけどただ、ただ、これは僕の勝手な希望です。

色んな展開を見せてくれて来たこのアニメーション。
まだまだ味はするみたい。
もっと沢山の子供達に届いて欲しい。


原作アニメはYouTubeでみれます。
《ゾウの王様と天使の筆》

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